妹以上になれなかった恋
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彼とは、友人が招待してくれた飲み会で出会いました。
飲み会は人数が多かったので彼の存在は薄かったのですが、二次会のカラオケで隣に座ったのがきっかけで会話をすることができたのです。彼は私より13歳も年上でしたが、少年のように元気な人でひたすら喋り掛けてくれました。
その日から頻繁に飲み会を開くようになり、仲間内ではありますが仲良くなっていったのです。彼は「みんなの兄さん」という感じで慕われていましたが、私は特別な恋愛感情で好きになっていました。
私自身、あまりお酒に強くないのですぐ酔ってしまいます。酔うと大胆になっていき、彼に甘えたり抱き付いたりしてしまいました。彼は私を妹のように思っていたみたいで、当たり前のように抱き締めてくれたりしていました。
酔って「大好きなの!」と口走ったりと私はいつだって本気だったのですが、彼には妹みたいで可愛いとしか思われなかったようです。
2人きりで、遊びに出掛けたこともあります。それでも、いつだって妹の域を越えることはありませんでした。その内、彼には美人の彼女ができ、叶わぬ恋となりました。
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